忠犬彼氏。
私がそんなことを考えていると柴がガン見していた。
え、ちょ……何コレ?
なんか怖いんだけど。
「璃子先輩考えてること分かり易すぎ」
独り言?
って、え、あれー?
なんか距離がだんだん縮んで……
何故か私は反射的に後退りをしていた。
「璃子先輩、俺も、オトコなんですよ?」
な、な……っ。
「生々しいわっ!」
「へ!?」
オトコってカタカナ表記でオトコは無駄に生々しい。
そういうのは性に合わん!
私は健全で、純粋なモノを求めてるんだから。
「それに柴も背伸びしすぎ!」
「バレてましたか」
慣れないことするからバレバレなんだよ。
マセガキになるにはまだまだ道のりが遠いよ、柴犬よ。
「あ、俺完全放置プレイ?」
「樋山きゅん、君はそういう位置なんだよ」
なんかまた美那都が同盟結びそう。