忠犬彼氏。


私がそんなことを考えていると柴がガン見していた。

え、ちょ……何コレ?
なんか怖いんだけど。


「璃子先輩考えてること分かり易すぎ」

独り言?

って、え、あれー?
なんか距離がだんだん縮んで……

何故か私は反射的に後退りをしていた。


「璃子先輩、俺も、オトコなんですよ?」

な、な……っ。

「生々しいわっ!」

「へ!?」

オトコってカタカナ表記でオトコは無駄に生々しい。
そういうのは性に合わん!


私は健全で、純粋なモノを求めてるんだから。

「それに柴も背伸びしすぎ!」

「バレてましたか」

慣れないことするからバレバレなんだよ。
マセガキになるにはまだまだ道のりが遠いよ、柴犬よ。


「あ、俺完全放置プレイ?」

「樋山きゅん、君はそういう位置なんだよ」

なんかまた美那都が同盟結びそう。

< 53 / 204 >

この作品をシェア

pagetop