忠犬彼氏。
「誰が姉御だよ」
「何で聞こえてっ……!まさか声に出してた!?」
「何となくわかんのよ」
え、エスパーだ。
この人エスパーだ!
「はい授業始まるよ」
なんか誤魔化された気がする。
ま、いいか。
しかし、何だ。
後悔……私今すごく後悔してる。
授業が終了した途端、奴からメールが送られてきた。
いくらなんでも速い、速すぎる。
《璃子先輩好きですっ》
返信は……しなくていいか。
しかしそれから数秒後
《早く会いたいです》
お前は恋人か!
一時間前に会ったばっかりだろうが!!
まさかこれ、返信しない限りずっと送り続ける気じゃ……。
いやぁまさかね。
いくら柴でもそんなことはしないでしょ。
と、言うわけで携帯はIn the ポケットしたわけで。
私はまた次の授業を受けた。