忠犬彼氏。
「あ、青田、先輩?」
「璃子、でいいよ!」
ああ、やっぱり女の子は癒されるよ。
って、別にそういう趣味じゃないからね!?
ただ男が苦手なだけでちゃんと好きになるのは男だからね!?
「先輩俺の時と反応違う……」
「だまらっしゃい
男と女じゃ扱いが違うに決まってる」
「男差別ですよ!」
「今まで女性が差別受けてきたんだから別にいいでしょ」
「クスッ」
「「え?」」
柴と私の声がきれいにハモった。
いやいや待て待て着目点はそこじゃない。
「あ、ごめんなさい!つい……」
「いや気にしないで……ところで貴女たちの名前は?」
「田中 零(レイ)です」
ふんふん、髪の毛がストレートで結んでない子が零ちゃんね。
「私は佐藤 一(イツ)です」
後ろでポニーテールしてるこの子が一ちゃん。
んじゃこの下でツインテールのこの子は……
「鈴木 二(フウ)です」