忠犬彼氏。
「零ちゃんに、一ちゃんに、二ちゃんね
改めてよろしく」
「よ、よろしくお願いしますっ」
顔赤くしちゃって、恥ずかしいのかな?
「璃子先輩、同性もいけるんですね」
「は?何の話がしたいわけ?」
「いや、こっちの話です。
無視して下さい」
無視して?ならお言葉に甘えて。
「ところで零ちゃん、一ちゃん、二ちゃん」
「もうちょっと、ほんの少しでもいいですが、突っ込みません!?」
「はぁ?突っ込んで欲しいならそう言いなさいよ、めんどくさいなぁ」
まったく、自分が無視しろって言ったんじゃん。
「……」
「フッ」
二ちゃんが笑った。
「へ?」
続いて、一ちゃん、零ちゃんへとそれは伝染していった。
「先輩と羽柴君とのやりとりが」
「なんだか漫才みたいで」
「ついつい笑っちゃいました」
この子たち、実は三つ子なんじゃないの?