忠犬彼氏。


「零ちゃんに、一ちゃんに、二ちゃんね
改めてよろしく」

「よ、よろしくお願いしますっ」

顔赤くしちゃって、恥ずかしいのかな?

「璃子先輩、同性もいけるんですね」

「は?何の話がしたいわけ?」

「いや、こっちの話です。
無視して下さい」

無視して?ならお言葉に甘えて。


「ところで零ちゃん、一ちゃん、二ちゃん」

「もうちょっと、ほんの少しでもいいですが、突っ込みません!?」

「はぁ?突っ込んで欲しいならそう言いなさいよ、めんどくさいなぁ」

まったく、自分が無視しろって言ったんじゃん。

「……」

「フッ」

二ちゃんが笑った。

「へ?」

続いて、一ちゃん、零ちゃんへとそれは伝染していった。

「先輩と羽柴君とのやりとりが」

「なんだか漫才みたいで」

「ついつい笑っちゃいました」

この子たち、実は三つ子なんじゃないの?

< 63 / 204 >

この作品をシェア

pagetop