忠犬彼氏。
「どうもこうも別になんも」
「璃子にゃんそれじゃあつまんないよ」
「知るかアホ」
なんで私があんたたちが楽しいかなんて考えなきゃいけないのさ。
「あ、でも一年生の三人の女の子と仲良くなった」
皆可愛かったなぁ。
「なんで柴君とお昼食べに行って別の子と仲良くなってんのよ」
「璃子にゃーん。柴にゃんと仲良くなって帰ってこなきゃだめだよ」
なんでだよ!
別に柴と今のままで全然よくない!?
現状維持って大事!
下手に何かしようとすると大抵の場合失敗するんだから、人間なんてものは。
「璃子のソレ、柴君がなんとかしてくれんじゃないかって私ら期待してんのよ?」
あ、ただたんに面白がってた訳じゃないんだ……。
ま、絶対どっかで楽しんでるんだろうけど……。
「璃子にゃんが少しでも幸せになってほしいよ」
「私は、幸せだよ」