忠犬彼氏。
「いやぁそれにしてもさ、柴君いつまでもつかなぁ」
「いやもう璃子にゃんが振り向くまででしょ」
「いや、私は途中で挫折に賭けるね」
「ってなにあんたら賭けてんの」
私で賭けるなよ。
「璃子にゃんはぁ」
美那都の腕が後ろから私の首に巻きついた。
「まとわりつくな鬱陶しい」
「柴にゃんのこと、どうすんの?」
どう、する……。
何したい?
いや、どうしたい?
わからない。
そんな自問自答を繰り返す。
「現状維持……?」
「維持、ねー」
「華音!何にやにやしてんの」
私何かおかしな事言った?
「やっぱり璃子、変化あるよ」
変化……?
別にしてないと思うんだけど。
「ねぇ璃子、樋山との関係どうしたい?」
「え……とりあえず話しかけないでほしい」
それがどうか……あ!
そういうことなのか?
んーやっぱりわかったようなでもなんか微妙なような……。