忠犬彼氏。
「お腹空いた」
「せんぱーい?」
「腹減った」
「わかっわかりましたから……先輩、言葉遣い!」
「うるさい黙れ」
まじでお腹空いたからさぁ、さっさとお昼が食べたい。
「あ、でもまぁ次はお昼な予定ですし行きましょうか!」
(柴が、柴がだからな)鼻歌でも歌わんばかりの足取りで、(私は)昼食を取るべく柴の選んだ店へ向かった。
「ふーん」
なんか小洒落た感じの小さな喫茶店だった。
「安い?」
「あ、俺のおごりです」
「あっそ、ならいいや」
中に入り、メニューを開く。
あ、これ美味しそう。
「柴、私これ食べたいかも」
「どれですか?……ってそれ一番高いヤツじゃないですか!」
チッ、バレたか。
仕方がないから初めに美味しそうだと思ったヤツを頼んだ。
「先輩はパスタ派なんですね」
「なんの調査だよ」