眠り王子×無関心姫②【完結】




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“総長たちがいなくなった”



そのことを聞いたのは、いなくなった次の日だった。





連絡もつかない。

倉庫には三日前から来ていない。

喧嘩した情報もない。


幹部以上の人が入れる部屋は、机とベッド、その他の生活用品。

壁にかけてあった特攻服は丸めて部屋の隅においてあった。

紅蓮の真っ赤な旗は、無造作にゴミ箱の横に落ちていた。




…総長たちは、逃げたのか?






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