眠り王子×無関心姫②【完結】
シンに目を向けてみると、眉を寄せていて。
「…何、その顔。」
あたしより、シンのほうが不服そう。
「いいのかよ。舞憂は。」
「は?」
何言ってんだか。
「舞憂は顔も知らないやつと結婚していいのかよ!」
「………。」
『なんとか、言えよ…』
急に、英語にならないでほしい。
『舞憂っ……』
「あたしが生まれたときから、決まってたんだから、良いも悪いもないでしょ。」
まったく、そんなこと言わせないでほしい。