眠り王子×無関心姫②【完結】
『母さんはお見合いして、父さんに一目ぼれしたんだって。知ってた?』
『知るかよ…』
まあ、そんな都合のいい話があんのかよってあたしも思うけどさ。
『だから、あたしも幸せになれるかもしれないじゃん?』
『…あっそう。』
うわ…
シンの目が、一気に冷たくなった。
「余計な事、しないでよね?」
『そんなの俺の勝手だから。』
バタン、とドアを閉めてシンが出て行った。
何もしなけりゃ、いいんだけど。