眠り王子×無関心姫②【完結】




「………っ…」

『まぁまぁ。泣かないの。…不安になったのね、舞憂。心配しなくて、大丈夫だからね。』




ふわふわと、母さんがあたしの髪を撫でる。





…不安?


そうじゃない。


悲しいだけだ。

結婚、したくないだけだ。



…でも、泣くのは今日だけだから。


もう、覚悟は決めるから。




だから、許してね、母さん…







髪を撫でられながら、あたしはずっと泣き続けた。



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