眠り王子×無関心姫②【完結】
お見合い
お見合い当日。
てっきり料亭とか、そういうところであるもんなのかと思ってたけど、ホテルであるらしい。
だからあたしは母さんと二人で母さんが泊まってるホテルとは違う、もうひとつのホテルに来た。
「こんにちは――――」
――ああ、来た。
ぺたり、あたしは苦手な作り笑いを貼り付ける。
相手は旅館を経営していて、それが日本でも全国的に有名な家柄の御曹司。
相手が旅館経営だからホテルでお見合いだったみたいだ。
…まさか、会社を経営してる家じゃないところと結婚させられるとは思ってなかったけど。
まあ、どうでもいいか。