眠り王子×無関心姫②【完結】
話には適当に相槌を打って、ぺたぺた笑顔を貼り付けて。
もう、早く終わってくんないかなってずっと願ってた。
なのに。
「では、後は若いお二人で。」
相手の父親が、そう言った。
あたしの意識はいやでもこの場所に戻ってくる。
「そうですわね、あなた。では私たちはこれで。」
『舞憂、がんばるのよ!』
…なんてことだ。
まじ、やめて……
あたし達をおいて、大人三人は部屋を出て行く。
ああああ…
パタン。
あたしは、小さな部屋に閉じ込められた。