眠り王子×無関心姫②【完結】
準・最終章
楊杞side
舞憂と連絡がつかなくなってからもう何日経つだろう。
毎日毎日、軽穂はあたしを励ましてくれたけど。
――軽穂がそれを自分に言い聞かせていたことも、分かってる。
部屋でケータイを握り締めることしかできないあたしは、無力だ。
舞憂も軽穂もいなかったら、あたしは一人ぼっちだ。
メールも、電話も、一回もない。
「舞憂…どこにいんのよ…」
小さく呟いても、返事はない。
あたしの大事な大事な親友は、今何を思ってるんだろう。