眠り王子×無関心姫②【完結】
ぐ、とその細い腕を掴む。
――冷た過ぎて鳥肌が立った。
んで、俺の頭も冷えた。
「舞憂!何考えてんだ!」
「…離してよ。…あたしは死にたい。」
「ふざけんなよ?」
「……あたしは、ダメな人間だから…。」
「は?」
「欠陥品だから、死んだ方がいい…。楊杞も、軽穂も、玲も、家すらも守れないんだよ…っ」
冷たい声に、少しの涙声が混ざる。
でもその目は、冷たくて。
――お前は、何をそんなに悩んでるんだ?