眠り王子×無関心姫②【完結】
楊杞side
病室に入った途端、軽穂が泣いててちょっと焦った。
でも多分、緊張が途切れただけだ。
ベッドに寝てる舞憂の手を握ってる人。
すぐに舞憂のお母さんだって分かった。
――雰囲気とか、そっくり。
少し話をしたら、今日は舞憂がお見合いだったことが分かった。
……お見合い?
冗談でしょ。
だって、舞憂には大好きな玲くんがいるのに。
その玲くんが来る気配がないところを見ると、軽穂は連絡してないんだろう。