眠り王子×無関心姫②【完結】
「……なんでだよ…」
俺の方が長い間舞憂の近くにいたのに。
神城なんかより、舞憂のこと知ってんのに。
「は〜………」
でも、舞憂には神城が必要で。
神城のほうが舞憂を支えられることも、見てりゃ分かる。
舞憂があんなに心開いたのも、神城が初めてだったし。
「……仕方ねえ。」
こればっかりは、舞憂が決めることだ。
それに、俺には―――――
「軽穂、連絡ついた?」
――楊もいる。