眠り王子×無関心姫②【完結】
楊が休憩室へと俺も一緒に入る。
「電話するなら中に入りなよね。」なんて言いながら。
すとん、と椅子に座って。
「…で、舞憂はなんで倒れたの?」
そう、聞いてきた。
「睡眠不足だって。ちゃんと寝れば、すぐ目え覚ます。」
「……そ。」
はあ、と浅いため息をついて楊が俯く。
「…………。」
「…………。」
そういえば前にもこうやって二人で座ってたな。
あんときは、楊も俺もあんま寝れなくて…
なのに。
「…舞憂ならきっと大丈夫だから。あたしたちを見放したりしない!」
今もまた、前と同じように俺を励まそうとしてくれる。
「…ありがとな、楊。」