眠り王子×無関心姫②【完結】
「じゃー舞憂が目ぇ覚ましたら学校には来いって伝えといてくれな?」
「はーい。」
「んじゃあな。」
「うん。ばいばい。」
まつばんはあたしを乗せてたときより格段にスピード出して帰ってった。
……なんじゃありゃ。
あたしが乗ってたからスピード出さなかったのか?
ま、どうでもいいけど。
さーて。
病室に戻ろうかな。
まだ軽穂も来ないし。
そう思って院内に入ると。
「………!!……?」
受付のところに、英語で話してる男の人がいた。
うわ。
めっちゃダンディ。
一目で外国人だと分かる堀の深い顔。
ブロンドの髪。
パリッとしたチャコールグレーのスーツ。
かっこい〜。