眠り王子×無関心姫②【完結】
『ヨーキは舞憂と仲がいいんだな。』
『や、仲良くしてもらってるんですよ?』
『ふふ、舞憂は美人に弱いのよ。』
『へ?』
「ま、つまり楊杞は美人ってこと。」
シンくんはあたしのことを楊杞ってよぶ。
舞憂の両親はヨーキってちょっとカタコトで言うけど。
「なあ楊杞、玲とかいう男は?」
「え、シンくん、玲くんのこと知ってんの?」
びっくりだ。なんで知ってんだろ?
「まあ…。いろいろ。」
「ふうん?玲くんならまだ来てないよ。」
そんな話をしながら、面会時間になって。
あたしと舞憂パパとシンくんは病院から出た。
また明日も、来よう。