眠り王子×無関心姫②【完結】
最終章
目が覚めたら
――――――
ん…?
ここは、どこだろう。
真っ暗な部屋。
枕元に携帯がないから、自分の部屋じゃないってことは分かる。
…じゃあ、どこ?
『舞憂?目が覚めたの?』
え。
この声は、母さん…?
パチン、という音と一緒に部屋の電気がつく。
白い天井、白い壁、白いベッド。
…前にもこんなことあったような。
「病院…」
そういえばあたし、倒れたんだっけ?