眠り王子×無関心姫②【完結】
二度目のお見合い
退院して、もうすぐ夏休みも終わり。
……てか、この夏濃い。
いろいろありすぎた。
そのわりに全然楊杞と遊べてないし。
……恋以外の家族がなぜか集結してるし。
せめて恋が来てくれたらもっと楽なのになあ。
『舞憂、どっちがいいかしら!』
今、あたしの目の前では母さんが着物を合わせてる。
『右。』
『やっぱりそうよね!』
どうしても着物が着たいという母さんは、お見合いがホテルであるにも関わらず着物を着るらしい。
…まあ、どうでもいいけど。
結局母さんは薄いピンク地の派手な着物に決めてた。
―――二度目のお見合いは、明日。