眠り王子×無関心姫②【完結】
結局イスに縛り付けられて、家はおろか部屋から出ることも出来なくなった。
監禁だ、監禁。
「玲様、旦那様がいらっしゃいましたよ。」
「………。」
「出ていこうとしたらしいな。……そのままの体制で聞くといい。」
「……。」
ふざけてるわけじゃない。
親父はまじで言ってやがるんだ。
その証拠にごそごそと鞄から何かを出してきた。
「この方がお前の見合い相手の方だ。結婚という形で結び付けば我が社との連携も約束される。……やってくれるな?」
「………やる。」
これは、やるっきゃねえ。
相手の女ってのは、舞憂だった。