眠り王子×無関心姫②【完結】
あたしの抵抗も通じず。
なんだかでっかい古風な家に連れてこられた。
喧嘩には勝ったけど、力は負けてんなあ。
もっと力付けた方がいいかな。
「ぉお、お前さんが。」
ん?
声がしたほうを向くと。
そこにはニコニコ笑う、おじさんがいた。
あー、強そう。
第一印象はそれ。
おじさんだからってヨボヨボしてるわけじゃない。若くもないけど。
なんていうか、貫禄?がある。
「なんですか?」
「いやぁ、お嬢ちゃんが、うちのモンに喧嘩で勝ったって聞いてね。」
まあね、ついさっき。