眠り王子×無関心姫②【完結】
「そこでどうだろう。」
………?
「うちの娘に喧嘩を教えてやってくれんか?」
「別にいいよ?」
うん、別に。
でも、喧嘩って教えるモンだっけ?
「………いいのかい?」
「おじさんが言ったんでしょ?」
「そうだが…。まぁ、よろしくな、お嬢ちゃん。」
「舞憂だよ。よろしく、おじさん。」
なぜだか、回りからパラパラと拍手が起きる。
涙を拭う人も。
……ここは、許斐組。
新しいバイト!!!
―――
――――――
それから、梨乃に会ったんだよね。
ヤクザとやり合って無事だったあたしって、すごくない?
ま、それもこれもおじさんがいい人だったからか。