眠り王子×無関心姫②【完結】
まあほっとこ。
今は梨乃が可愛くて仕方ないから。
「梨乃のお姉ちゃんはさ、どんな人?」
「お姉さんですか。うーん…。最近会ってなかったから変わってるかもしれないですけど。優しくて、強くて、綺麗な人です。」
へぇ。
「今は、あんまり良いことはしてないみたいですね…。父が、『どういうことだ!!』って怒っているのを聞きました。レディースがどうの、って。」
へ?
「お姉ちゃん、レディースなわけ?」
「ハイ…。そうみたいです。」
ふーん。
レディースといえばメイかな。
「あたしの知り合いにもレディースのトップがいるよ。キレーな顔した女の子。」
「そうなんですか。案外それって私のお姉さんだったりして。」
あはは、と笑い合った。