眠り王子×無関心姫②【完結】
そういえば、メイと出会ったときに言ってたっけ。
家を出たんだ、って
あたしは、メイと初めて会ったときのことを思い出して、笑った。
敬語なんか喋れるのかって、ビックリしたな〜。
昔はピンクのメッシュなんかなかったけど。
ある意味今よりヤバかったっけ。
「舞憂さん?どうしたんですか?」
「ん?なんでもないよ。」
「……そうですか?」
「うん。メイはね、凄くイイコだから。心配しなくても大丈夫。」
あたしがそう言うと、梨乃はふわっと笑った。
「な〜、許斐茗乃って、蝶姫-チョウキ-の頭?」
あ、玲。
いたんだ。