百もの、語り。
それで次の日、
今日もあいつも残るんだったら
一緒に遊ぼうと思って、探したんだ。
他の組も、他の学年も。
でも、あいつを見つけられなかった。
がっかりして教室に戻って、
持ってきてた絵本を開くと、
折り紙のチューリップが入ってた。
あ、と思って開くと
やっぱり下手な字で、今日も遊ぼう?って
そう書いてたんだ。
ここに来てたからいなかったんだなーって
納得して、その日も夕方を心待ちにした。
やっぱりそいつと遊んでるのは楽しくて
あっと言う間に母さんが迎えに来た。
それが次の日も、また次の日もって
何日も続いて、ある日俺は聞いたんだ。
『なんでチューリップなんだ?』って。
そしたらそいつ、
『他の折り方知らないんだ』って言った。
だから、じゃあ今日は中で遊ぼう。
俺が他の教えてやるよって言ったんだ。
それで、ヨットを教えてやった。
そしたら次の日は、ヨットが挟まってた。