百もの、語り。
46.脇道
これは、私が夜道を歩いていた時の話です
道が狭くて、人通りも少ない場所だから
早く帰りたくて自然と速度は早まっていました。
その道の途中には、
いくつかの脇道があるんです。
そこの2つ目を入って、
私は家に帰るんですよ。
それで1つ目の脇道を通り過ぎた時に、
先の方から、手が伸びているのに気が付きました。
それは道の端から、
次の脇道から誰かが手を振っていたんです。
私が入るんであろう、2つ目。