百もの、語り。
そのまま、俺は他の町で育って、
でも数年後、またその幼稚園のある町
……ここなんだけど、戻ってきたんだ。
懐かしいなーって思って
幼稚園を覗きに行ってみた。
丁度、俺があいつと遊んでた位の
夕日が沈みそうな、そんな時間だった。
そしたらさ、紙飛行機が飛んできたんだ。
拾ってみたら、俺の秘伝の折り方と
まったく一緒なんだよ。
まさか、って思って飛んできた方を見たら
滑り台の上に男の子が立ってた。
あの子だったんだ。