百もの、語り。
そういえばそこの怖い話って、
昔、木の間に足が挟まって
誰にも見つけて貰えずに、
そのまま死んでしまった子供の霊が出る。
そしてその子は、いまだに
一緒に遊んでいた友達を探していて
うっかりその子と遊んでしまうと、
どこかへ連れて行かれてしまう。
そんな話だったんですよ。
実際、その藪の中で
それまでに数人、子供が見つかったという
新聞記事が、あるんですよ。
もしかしたらその場所が、
あの木の所だったのかもしれませんね。
フッ
50本目の蝋燭が吹き消されました。