百もの、語り。
休憩時間
50本目の蝋燭が消え、
51人目が話し始めようとした時、
誰かが手を上げた。
「ちょっとさ、トイレ行きたいんだけど
きりいいし一旦休憩しませんかー?」
「あ、あたしも喉乾いた!」
「まあ、変な所で中断よりいっか」
いくつかの賛成の声が上がり、
取り仕切っていた少女が口を開く。
「それじゃあ、ここで少し休憩しましょう
蝋燭は消さないように
気を付けてくださいね。
まだ話をしていない方は、
ちゃんと蝋燭のある所に座ってください
じゃあ、15分でいいですか?」
それにも賛同の声。
座っていた生徒たちは、
数人を残して立ち上がり、教室を出た。