百もの、語り。


そこに、1人の少女が話しかけた。


「だったら、私の友達呼ぼうか?
 用事入ってたんだけど、
 急に来れるようになったって」

その子、すごく来たがってたのよ。

少女はそう続けた。



「ぜひ、お願いします!」

少年は嬉々として言った。

「ええ、わかったわ。
 夜道は危ないし、
 その子、足元覚束なそうだから
 ぜひ一緒に帰ってあげてね」


少女にそう言われ、
仕方が無く、眼鏡の少年は頷いた。


「それじゃあ早く帰ろう。
 あと10分で特番が始まる」

「それオカルト番組じゃん。
 ……ちゃんと家で見なよ?」


そんな会話をしながら、
玄関へと歩く2人を、
少女は嬉しそうに見送った。



帰宅 2名
参加 1名



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