百もの、語り。
次に原稿を取り出そうとした所を見計らい
お兄さんは、一度中断してくれないかと
そう、頼みに行ったそうです。
すると意外にもその人は引いて、
帰って行ったそうなんです。
でも待っていたお客さんが
いざコピーをしようとすると、
コピー機の中には紙が残されていました。
忘れものとして置いておこうと、
お兄さんが紙を持ち上げると、
その紙に書いてある物が見えました。
そこには、名前が。
大勢の名前が書いてあったそうですよ。
途中途中で使ってるペンが替わっていて、
多分、途中で書き足していたんでしょうね
それでその紙の最後には、
お兄さんとお客さんの名前が
殴り書きで書いてあったそうです。
お兄さんは分かっても名字だけ。
お客さんの名前は分かるはずもないのに。
ふーっ
54本目の蝋燭が消えました。