百もの、語り。
55.迷子
小学生の時にさ、友達と遊んでたんだ。
場所は近所の公園で、鬼ごっこをしてた。
それで俺は逃げていたんだけど、
ふと気が付くと、誰も居なかった。
どこかに隠れて遊ばれてるのかなとも
思ったんだけど、あまりにも静かだったんだ。
だからもう、帰ろう。
そう思って家まで向かった。
その途中も、誰も居ないんだ。
住宅街だし、商店街もある。
なのに、人が居ない。
不気味だったから、家まで走ったんだ。
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55.迷子