百もの、語り。
それで家のある場所まで着いたんだけどさ
……うちじゃなかった。
俺の家が無かったんだ。
確かに、そこにあるはずなのに。
それによくよく周りを見てみると、
何だかいつもと違うんだ。
うちであるはずの家や
近所の家のチャイム押して回ったけど
どこも、誰も出てこなかったし。
よく似た場所に迷い込んだとか
いくらなんでもそんな事はないよなと
思いつつも、自分は迷子になったんだと、
何故だかそう思った。