百もの、語り。
なんとなく、
影を重ねてはいけない。
そう思ったので、
階段を上るのはその階で止めて、
丁度開いていたエレベーターに飛び込みました。
運のいい事に、後ろの人は
エレベーターに乗り込めませんでした。
室内に影は無い。
安心しました。
家の前まで着いて、
やっぱり怪しい影は無く、
そのまま帰宅したんです。
それで晩御飯を食べてる時に気が付いたんですけど。
僕の影まで、無くなってるんですよ。
ふーっ
56本目の蝋燭が消えました。