百もの、語り。
60.饅頭怖い
……饅頭が怖いんです。
大好物だから、
貰おうって訳じゃ無くて。
家、古いんですよ。
それで饅頭が出るんです。
白くて、弾力性に富んでそうで、
そんで凄く大きな饅頭が。
いつもは隅っこにいるんだけど、
時々、近寄ってくるんです。
気が付くと横に居て、
うたた寝してたら添い寝してきたり。
小さい頃はそうでもなかったんですが、
年々、密着度が増してくるんですよね。
なんか最近、割れ目出来てるし。