百もの、語り。


そんなある日、俺は風邪をひいて寝込んでたんです。


ふと目が覚めると、
枕元に、コップと、薬。

さらに、テーブルに放置してたレトルトのお粥が器に入ってたんですよ!

……冷たいまんまだったけど。


レンジでお粥を温めながら思ったんだ。


やっぱりここ、誰か住んでる。って。

だからこんなに安いんだ。って。



それからも、起きる事と言えば、
やっぱり役に立つ事ばっかりだから、
ここに決めてよかったなーって思うんですよ。



唯一困る事と言えば、
閉まっておいたはずのちょっとエッチな本がテーブルに置かれてて。

その上に、お笑い系の記事が開かれた雑誌が置いてあったりするんですよ。

……俺の趣味を笑ってるつもりなのか?


それにはちょっと困ってるんですよね。


だって、相手の性別も知らないんだし。
どういう対応取ったらいいのか……。


まあ、そんな俺の同居人の話でした。




フッ


67本目の蝋燭が消えました。


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