百もの、語り。
警察にも届けは出したけれど、
やっぱりどこを探しても見当たらない。
その内みんな、諦めて
家出したとかで納得したんだ。
だけど、まだ学校に居ると言った内の1人
俺の1つ上の先輩で、同じ部活だった人だ。
その人は、他の人が諦めても、
毎日ノートを見続けて、彼女を探していたんだ。
俺も気になっていたし、
一緒に探していたよ。
先輩たちが……2人共、心配だったから。
何故なら、ノートの文章が、
日に日に不気味な物になっていったからだ
もしかすると先輩も、どうにかなってしまうんじゃないかって思ったから。
だから俺も、一緒に探していたんだ。