百もの、語り。
まさか、これがお迎え?
全員、がっかりでした。
だけど次の日、学校中は大騒ぎ。
何故なら、彼を迎えに来た人は家族でも、
親戚の人でも、
近所の人でも、知り合いでもない。
彼の家族に病人なんていない。
誰も、迎えに来てなんかいない。
そして誰かが迎えに来た彼は、
あのまま2度と、帰ってきませんでした。
彼は一体、どこへ行ったんでしょうか。
それに、何故ついて行ってしまったのか。
……それ以来、
あの小学校では、
誰も七不思議を探そうとしません。
俺は卒業まで探し続けましたが、
結局、見つかる事はありませんでした。
フーッ
76本目の蝋燭が消えました。