百もの、語り。
1時間は経った頃でしょうか。
ついに、男性の子供の名前が呼ばれました
本当の話だったのか!
悪い話ではないし、知らない相手にでも
おめでとうと言われれば、そりゃ嬉しい。
なんせ初めての子供!
男性は浮かれていました。
だけど、その後すぐに
『あ、ごめんなさい、今の無しです』
そう言って、また次の子供の名前。
無し……?
それは一体何故だと、
男性は訝しげにラジオを睨みます。
その後に、こんな事してる場合じゃないと
急いでまた、病院へ向かいました。
生まれてくる我が子を迎えるために。