百もの、語り。



『実は……
 お子さんの性別を間違っていたようで』


診断では、女の子だった。


『それじゃあ……?』


『おめでとうございます。
 元気な男の子ですよ』


その言葉に、男性は大喜び。

名前はまた考え直さないといけないけれど、
どっちだって関係無い。

男だろうと女だろうと、
嬉しい事に変わりは無い。


そして男性は思い出しました。


そういえば、
次に呼ばれた名前も、
自分と同じ苗字だったと。


あまりにもよくある名字だから、
ただの偶然だと思っていたのに。


思い出せない、呼ばれた名前を考えながら
男性は病室へと急いだそうですよ。








ふーっ


79本目の蝋燭が消されました。


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