百もの、語り。


最近隣に引っ越してきたのは、
親子3人の家族。

子供は、少女と同い年の男の子。


少女はその少年を気に入って、
覗き穴の向こうが、
少年の部屋という事もあって、
趣味にはますます拍車がかかりました。


一日の始まりは、
少年よりも早く起きて、
ちょっと寝顔を見てから、
目覚ましを止める所を観察する事。


そこから、彼に合わせてご飯を食べ、
着替えを観察しながら自分も着替え、
そしてタイミングを見計らって一緒に登校


そんな生活をしていました。


いつのまにか覗き穴は少し広がっていて、
だけれど少女は気にしません。

相手にバレさえしなければいいのですから

向こうからも見えるはずなんだから、
知られない訳はないのにね?


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