百もの、語り。
直感で、私は悟りました。
あれは、人間では無いと。
向こう側へ連れて行こうと、
おいで、おいでと呼んでいるんだと。
怖くなって帰宅した私は、
手が浮いていたとだけ、親に言いました。
そしたら何処かへ連絡したのか、
海では捜索が始まったようでした。
だけど結局、
何も見つからなかったそうです。
あのままだったなら、
岸に打ちあげられていてもおかしくないのに。
やっぱりあれは、
人間じゃ無かったんでしょうね。
それからは、
お盆に海へは入っていません。
ふーっ
87本目の蝋燭が消えました。