百もの、語り。
そこにはやっぱり、手と鳥が。
じゃあ特撮映画の撮影セットかな?
しばし観察していると、
向こうも俺に気づいたのか、
手はこちらへと伸ばされました。
でも、届くわけがないんです。
だって、いくら大きいからと言って
あの手から腕の長さを想像してみても、
どう考えても、地上までは届きません。
伸びきった指先を観察していると、
やがて諦めたのか、
手は戻って、また鳥を掴みます。
俺も飽きてきたので家に帰り、
弟に凄いもの見たと報告すると、
バカにしつつも何かを期待する弟と
またあの場所に行ってみました。