百もの、語り。
89.あまりもの
とあるところに、自分の事を
『あまりもの』だと言う少女が居ました。
その少女は、
周りよりもワンテンポ遅れているような
少し、浮世離れした子です。
ボーっとしたところがあるから、
受け取る物はいつも余り物。
移動するのに1人残る自分も、余り者。
そんな風に、自分で思っていたそうです。
だけど少女の友達は、
みんな彼女が大好きでした。
そんな少女と周りとの共通点。
それは、オカルト好きだという事です。