百もの、語り。
そして、姿は見えないのに、
足音と、そして土に付く足跡が、
少しずつ彼女たちの元へ近づいてきます。
震える彼女たちの耳に、
少し離れた所から、
足音とはまた別の声が聞こえてきました。
「あったよー!」
嬉しそうに言うその声は、
あまりものの少女の物でした。
足音にも、足跡にも気づかずに、
少女は、友達の元へと駆け寄ります。
その手元には最後の石が。
全員が集まると、
足音は、遠ざかっていきます。
そして少女たちの目には、
廃墟へと帰っていく、
軍人らしき人影が。
全員、どうやら霊感がついたようでした。