百もの、語り。
1本だけ残されていた蝋燭が消え、
誰かが急いで電気を付けた。
『何だよ、最後の最後で脅そうってか?』
そう言って笑いはするも、
全員、不安はありました。
残り50話分の、怪異。
本当に起こるのか?
……結果は、ありました。
それぞれ、全員に数個ずつ。
だから百物語をすると聞いて、
兄は僕に言いました。
『絶対、終わらせろよ?後悔するぞ』
そんな訳で、
残り10話、どうぞよろしくお願いします
フッ
90本目の蝋燭が消えました。