百もの、語り。
気が付くと、みんな居なくて。
私だけ、1人、取り残されていました。
成功していないのに出てきた悪い奴が、
みんなをどこかへ連れて行きました。
そして出てきたモノは、言ったんです。
みんなを返して欲しかったら、
100人、人間を集めろって。
だけどピッタリ100人だなんて、
そうそう集まらないでしょう?
だから本当に、念願なんです。
私を含めて100人と交換に、
もうすぐ99人、帰ってくるんです。
1人減るけど、
それはそれでいいんです。
だって、悪い奴が、
対等な交換なんてしてくれないでしょう?
みんな納得してくれると思うんです。
……結局願いは、叶えられないけれど。
だってそのお願い、
みんなでずっと一緒にいられますように。
そう、お願いするつもりだったんです。
その悪い奴が、
今、来てくれるかは
わからないんですけどね?
さあ、それじゃあ100本目です。
みなさん、おつかれさまです。
ふーっ
100本目の蝋燭が吹き消されました